早漏防止薬として最も有名なのがプリリジー(priligy)です。
プリリジーは大手製薬会社ジョンソン&ジョンソンが販売する薬で、
治験では、早漏患者の約70%に効果が確認され、
持続時間は2.8倍~3.3倍に伸びたというデータがあります。
効果が期待できる一方で副作用が懸念されており、
現在、日本では認可がおりていません。
それゆえ、国内では十分な検証はおこなわれていないのが現状です。
しかし、そんな中、週刊ポストが
モニターを使って独自に実験をおこないました。
(週刊ポスト2012年11月30日号掲載)
貴重な口コミ体験談なのでシェアします。
週刊ポストによるプリリジー体験レポート
週刊ポストでは、早漏だという20代~50代男性から
8人を被験者として採用しました。
実験方法は、オナニーによる時間計測です。
セックスの場合、相手女性の対応などによって
持続時間が左右されやすいです。
その点、オナニーなら、
同じコンディションを再現しやすいからです。
まず、プリリジー未服用時のオナニー時間を計ります。
この時間は、100%の勃起状態から射精に至るまでの時間です。
次に、24時間以上経ってから再び、
プリリジー服用後にオナニーをして時間を計ります。
同じく、100%の勃起状態から射精に至るまでの時間です。
この際、体に現れた症状もチェックしました。
実験結果は以下の通りです。
年齢 | 未服用時の時間 | 服用後の時間 | 副作用 |
---|---|---|---|
29歳 | 2分40秒 | 6分20秒 | なし |
34歳 | 50秒 | 射精に至らず | なし |
38歳 | 2分20秒 | 6分40秒 | なし |
39歳 | 1分50秒 | 5分40秒 | なし |
41歳 | 4分20秒 | 10分30秒 | 頭がボーッとする。行為後、陰部に疲労感 |
43歳 | 1分10秒 | 3分30秒 | 射精後、数分間頭がフラフラする感覚 |
48歳 | 8分20秒 | 射精に至らず | 顔にほてり |
52歳 | 2分10秒 | 3分50秒 | 気だるさ |
8人のうち2人は射精に至らないという結果になりました。
残り6人については持続時間は大幅に伸びて、
服用前と服用後では、平均2.6倍に延長した結果になりました。
これは製薬会社がおこなった臨床実験のデータとほぼ一致します。
では、体験談をくわしく見ていきましょう。
プリリジーを飲んだ人の体験談
時間が伸びた人の声
最初にプリリジーを服用せず、通常どおりにオナニーをした。
エッチサイトを見始め、フル勃起したところでストップウォッチをONにする。
普段なら快感を長引かせるために緩急をつけて勃起状態を持続させるのだが、
一切調整を行わず欲望のままに射精。時間は1分50秒だった。
3日間の間隔をあけ、プリリジーを服用。
1時間後、再びアダルトサイトを立ち上げた。
前回より勃起に少し時間がかかったが、100%に達したところで計測を開始。
オナニーはこれまで数限りなくしてきているだけに、
「そろそろかな」というタイミングは体が覚えている。
しかし、「そろそろかな」が来るタイミングが遅く、
精液がペニスの先のほうまで押し寄せてくる感覚も
いつもより弱い気がする。
いつものムズムズ感が下半身を襲い、一気に射精した時、
ストップウォッチが示したのは5分40秒。
服用後は3分弱伸びている。
このように、プリリジーを服用すると
射精欲求が弱くなり、射精が押し寄せるタイミングが遅くなった
という口コミが複数寄せられています。
持続時間を2分40秒から6分20秒に伸ばした29歳男性Wさんは、
以下のように証言しています。
「絶頂時の感覚が3割くらい減った感じ。
だからといって気持ち良くないというわけではない。
ゾクゾクする感じで高まっていく感じではなく、
それまでの快感の延長線上で射精する感じかな」
射精に至らなかった人の声
普段はオナニーで30秒~1分しかもたないという34歳男性Qさん。
彼はプリリジーを飲んだ結果、
なんと射精に至らないという事態になりました。
「勃起時の感覚はいつもと同じで動画を選んでいる時には
すでに勃っていました。
効果を感じ始めたのはオナニーを始めて1分くらいしてから。
こすってもこすっても精液が亀頭まで上がってくる感覚がないんです。
いつもなら、すでに亀頭のあたりが我慢してせき止めてる感じなのに・・・。
そうこうしているうちに3分間の動画が終了してしまった。」
その後、Qさんは別の動画をたて続けに見たが、
なかなか射精に至らない。
ふと時計を見ると20分以上が経過していた。
「最後はこすりすぎてペニスが痛くなり、25分ほどで射精を断念。
もうオナニーでは使いたくないというのが正直な感想です。」
射精に至らない事態に陥った人は、他にもう1人いました。
その人が以下のように感想をもらしていました。
「視覚的な興奮が下半身と結びつかない感じ」
通常であれば、ムラムラすると射精したい欲求に駆られます。
それがないのですから、
いってみれば人体に重大な異変が起きているわけです。
プリリジーはたしかに効果はありますが、
その分、強い副作用があるとされています。
副作用についての報告
今回の実験では、被験者は以下のような副作用を訴えていました。
「頭がボーッとする」
「顔のほてりがなかなか消えなかった」
「気だるい」
「車酔いのような感覚」
「急に眠たくなった」
特に副作用がひどかった50代男性の体験談を掲載します。
「私は挿入して1分ももたないどころか、
挿入前にフェラでイッてしまうことも多かった。
しかし、プリリジーを服用して臨んだところ、
彼女の騎乗位での腰振りも十分に堪能することができました。
射精までの時間は約5分。
効果はかなりありました。
しかし、大変だったのはその後。
ひどい疲労感というか脱力感に襲われてしまった。
休憩タイムだったホテルのチェックアウト時間ぎりぎりまで
休んで、重い足をひきずりながら帰ってきました。
彼女もセックス後の私の体調が心配なようで、
なんとも後味の悪い結果となってしまいました」
このように、プリリジーは強い副作用をもたらす可能性があります。
プリリジーの副作用については以下の記事も参考にしてください。
(参考文献:週刊ポスト2012年11月30日号P164~P167)